【バスケ男子・日本代表】若手主体で挑むも課題浮き彫りの黒星スタート オランダに70―78で敗戦、有明アリーナ沸かせられず

2025.7.5

【©️JBA】

バスケットボール男子日本代表は7月5日、東京・有明アリーナで開催された「日本生命カップ2025」の第1戦でオランダ代表と対戦し、70―78で敗れた。FIBA世界ランキング21位の日本に対し、同54位のオランダは格下とされる存在だったが、試合内容は終始拮抗。終盤にリードを奪われる展開となり、日本は今大会の初戦を黒星で終えた。

今大会は来月5日から始まるアジアカップ(サウジアラビア・ジッダ)に向けた強化試合として位置づけられており、日本は将来を見据えた若手主体のロースターで臨んだ。

12人のメンバーには、ジェイコブス晶(フォーダム大)、川島悠翔(シアトル大)、テーブス流河(ボストンカレッジ)ら、海外の大学を拠点とする新鋭たちが名を連ねた。

 

試合序盤は好スタートを切った。ジェイコブスが開始早々に先制点を挙げると、第1クオーターは23―16とリードを奪い主導権を握った。しかし、第2クオーター以降はシュート精度の低下が響き始める。吉井裕鷹(三遠)の連続スリーポイントで一時は持ち直す場面も見られたが、フィールドゴール成功率は30%台にとどまり、流れを完全に引き寄せるには至らなかった。

後半に入っても反転攻勢の糸口はつかめず、第3Qは17―18、第4Qは残り7分で逆転を許すなど、試合を通じて攻守ともに噛み合わない時間帯が続いた。若手中心の布陣による連携面や試合運びの成熟度に課題が見えた格好だ。

1万959人が詰めかけた有明アリーナ。

満員の観客を前に、期待された“新生ジャパン”はその存在感を示し切れなかった。アジアの頂点を目指すうえで、国際舞台の経験不足やフィジカルの差をどう埋めていくか。明日6日の第2戦では、初戦の課題をどう修正し、勝利という結果につなげられるか