トム・クルーズ、ついに“オスカー受賞者”の仲間入りへ アカデミー名誉賞に輝く
2025.6.18
映画界のトップスター、トム・クルーズ(62)が、2026年に開催される第98回アカデミー賞授賞式に先立ち、アカデミー名誉賞を受賞することが決定した。ハリウッドを代表する存在でありながら、これまでオスカーとは無縁だった彼にとって、意外にも今回が初のアカデミー賞受賞となる。
米映画芸術科学アカデミーが6月17日に発表したもので、授賞理由として「劇場体験の復権に対する情熱的な貢献」「映画制作における革新性」、そして「自身の肉体を張ったスタントの数々」が高く評価された。
クルーズは『7月4日に生まれて』『マグノリア』『ザ・エージェント』の3作品で俳優としてノミネート、昨年はプロデューサーとして『トップガン マーヴェリック』でも候補入りしていたが、いずれも受賞には至らなかった。だが、30年以上にわたりハリウッドの第一線を走り続け、世界中の観客を魅了し続けてきた実績が、ようやくアカデミーに認められた形だ。
協会は声明の中で「彼の存在は、映画が“体験”であることを忘れかけた観客に、その興奮と迫力を再認識させた」と称賛。「クルーズがいなければ、『ミッション:インポッシブル』や『トップガン』はここまでの文化的インパクトを持たなかっただろう」とその功績をたたえている。
今回の名誉賞では、振付師として50年のキャリアを誇るデビー・アレン氏、美術監督としてスパイク・リー監督作品などを手がけたウィン・トーマス氏も選出。また、人道活動への取り組みで知られる歌手ドリー・パートンには「ジーン・ハーショルト友愛賞」が授与される。
授賞式は11月、ロサンゼルスで開催されるアカデミー主催の「第16回ガバナーズ賞」で行われる。