大谷翔平選手、死球受けるも笑顔で再開 ロバーツ監督は猛抗議で退場、両軍に警告
2025.6.18
【ロイター通信】Los Angeles Dodgers,
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、
本拠地ドジャースタジアムで行われたパドレス戦に
「1番・指名打者」で先発出場。
第2打席で右太もも付近に死球を受けるアクシデントに見舞われた。
問題の場面は3回1死無走者の場面。パドレス先発のランディ・バスケスの内角球が大谷の太ももに直撃すると、球場には即座に騒然とした空気が広がり、観客席からは大きなブーイングが巻き起こった。大谷は苦悶の表情を見せつつもプレーを続行し、一塁上ではパドレスの一塁手ルイス・アラエスと談笑するなど、冷静な姿勢を貫いた。
この死球を受け、審判団は試合を一時中断し、両軍に警告を通告。これに対し、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は猛抗議を展開し、最終的には退場処分を受ける結果となった。ロバーツ監督の抗議は、前日にもパヘスが死球を受けていたことを背景に、安全性への強い懸念を示したものとみられる。
一方、大谷は打撃での活躍を続けており、ここ3試合連続でマルチ安打を記録。日米通算300本塁打まであと2本に迫っている。登板翌日となったこの試合でも先発出場し、ロバーツ監督は試合前に「疲労はあるが、コンディションは良好。
起用しないという選択肢はなかった」と話していた。
前日には約1年10か月ぶりに投手としてマウンドに立ち、最速100.2マイル(約161.3キロ)を計測。打っては同点打と勝ち越し打で逆転勝利に貢献するなど、二刀流としての存在感を改めて示している。
ナ・リーグ西地区のライバル対決は緊張感を伴う展開となったが、大谷の冷静な対応とロバーツ監督の強いリーダーシップが際立つ一戦となった。