“17歳の新星”カミラ・サモラノが歴史的快挙!
【from Camila Zamorano official Instagram】
▪️岩川美花に判定勝利、世界最年少でWBC暫定王者に
6月15日(日本時間)、メキシコ・ソノラ州で開催されたWBC世界女子アトム級暫定タイトルマッチにて、地元メキシコ出身の新鋭カミラ・サモラノ(17)が元世界2冠王者の岩川美花(41=日本)に3-0の判定勝ちを収め、同王座を獲得した。
この勝利によりサモラノは17歳5ヶ月での世界王座獲得となり、ウィルフレッド・ベニテス(1976年、WBAスーパーライト級)の持つ「世界最年少王者記録」(17歳6ヶ月)を49年ぶりに更新する快挙を達成した。
▪️ジュニア王者からプロ無敗で頂点へ
サモラノはアマチュア時代から注目を集めていたジュニア王者で、プロでは11戦11勝(1KO)の無敗記録を維持。2023年10月にはWBCインターナショナル・アトム級王座を獲得し、世界ランキングでも8位に浮上していた。
試合前から華やかなルックスとモデルのようなスタイルも話題となり、SNSを中心にファンの支持を集めていた。
▪️ベテラン岩川を終始圧倒、成長を印象づける
一方、対戦相手の岩川は13勝(4KO)7敗1分の実績を持つ元WBO・IBF世界王者。デビューから13年のキャリアを持つ実力者だが、今回の試合では序盤から劣勢を強いられた。
サモラノはリーチの長さを活かしたワンツーで主導権を握り、中盤以降はボディ打ちも交えて岩川を追い込む展開に。岩川もスイッチや反撃で応戦したが、全体を通してサモラノのスピードと手数が上回った。最終スコアは100-90(×2)、98-92の完勝。内容でも印象でも、明確な差を見せつけた。
▪️陣営「まだキャリアは始まったばかり」
試合後、喜びを爆発させたサモラノは陣営に肩車されて勝利の瞬間を分かち合った。関係者は「この結果は当然だが、よくやった。彼女のキャリアはまだ始まったばかりだ」とさらなる飛躍を期待するコメントを寄せた。
現在、女子アトム級ではティナ・ルプレヒトが4団体統一王者として君臨しており、サモラノの今後には注目が集まる。今回の暫定王座が“若きスターの登場を演出する舞台装置”と見る向きもあるが、彼女自身がその実力で王座の価値を証明しつつあるのは確かだ。