ジャッジが魅せた“場外弾” グリーンモンスター越えの26号で3冠王に王手
【©️new york yankees 】
ニューヨーク・ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手が現地13日(日本時間14日)、敵地フェンウェイ・パークで行われたレッドソックス戦で衝撃の一発を放った。第4打席、9回1死の場面で、レフトスタンド奥の「場外」へ飛び込む特大ホームラン。これが今季第26号となり、ア・リーグ本塁打争いでトップに並ぶ一打となった。
▪️160キロ直球を完璧に捉えた“怪物弾”
1点を追う土壇場の9回、ジャッジはギャレット・クロシェット投手の7球目、99.6マイル(約160キロ)の速球を完璧に捉える。打球初速は115.5マイル(約186キロ)、角度29度、そして飛距離はなんと443フィート(約135メートル)。フェンウェイ・パークの象徴「グリーンモンスター」を軽々と越える場外弾に、敵地ボストンの観客席はどよめきと悲鳴に包まれた。
この日、それまで3打席連続三振を喫していたジャッジ。しかし最後の最後で、今季通算6打席連続三振中だったクロシェットを粉砕し、完封負けの危機からチームを救う一打となった。
▪️本塁打・打点・打率でア・リーグ首位に
この一発で、ジャッジはマリナーズのカル・ローリーと並んでア・リーグ本塁打王争いのトップタイに。また、ナ・リーグ最多の23本塁打を記録している大谷翔平(ドジャース)にも3本差をつけた。
打点ではレッドソックスのラファエル・デバースに3点差をつける60打点で単独首位。打率.390、出塁率.485、OPS1.265と、いずれもメジャー全体でトップ。安打数も99本と驚異的なペースで、年間235本に迫る勢いを見せている。
▪️MVP級のハイパフォーマンス再び
3月・4月の成績は打率.427、10本塁打、32打点、OPS1.282と文句なし。すでに自身10度目の月間MVPにも輝いた。2022年にはア・リーグ記録となる62本塁打で大谷翔平(当時エンゼルス)を抑えてMVPを受賞。昨季は58本塁打&144打点で再びメジャーを席巻し、2度目のMVPを獲得している。
今季は本塁打・打点・打率の3部門すべてで首位に立ち、3冠王の可能性も現実味を帯びてきた。