日本代表MF熊坂光希選手、右膝前十字じん帯断裂で戦線離脱

2025.6.10

夢のA代表デビューは幻に

サッカー日本代表に初選出され、国際舞台での第一歩が期待されていたMF熊坂光希(24=柏レイソル)が、大きな試練に直面した。

日本サッカー協会およびJ1柏レイソルは9日、熊坂が代表合宿中の8日に右膝を負傷し、検査の結果「右膝前十字じん帯断裂」と診断されたことを発表した。同選手はすでに代表チームから離脱している。

熊坂は8日の代表練習で、冒頭部分こそ公開されたものの、その後の非公開セッション中にアクシデントに見舞われた。異変を訴えた直後に医療スタッフに付き添われて練習場を後にし、都内の病院で緊急検査を受けたという。

初招集の熊坂は、5日に行われたオーストラリア戦でベンチ入りするも出場機会は得られず、続くインドネシア戦でのA代表デビューが濃厚と見られていた。しかし、目前に迫ったその舞台を前に、無念のリタイアとなった。

復帰には長期間を要する見通しであり、熊坂にとってはキャリアの分岐点とも言える局面を迎えることとなる。代表チームに新風を吹き込む存在として注目されていただけに、その離脱はチームにとっても痛手だ。

再びピッチに立つその日まで——24歳の若きMFは、己の脚と心を鍛え直す長い道のりに挑む。