井上尚弥、フェザー級転級は来年以降に 12月はSバンタム級で防衛戦へ

2025.6.4

中谷潤人戦がスーパーバンタム級ラストマッチに

プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)のフェザー級転級プランが、年内には実現しない見通しとなった。関係者が3日までに明かした。

井上は9月14日、東京・有明のIGアリーナでWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との王座統一戦に臨む。その後、12月にはフェザー級に一時転級し、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に挑戦する計画が進められていた。

さらに、2025年5月には階級を再びスーパーバンタム級に戻し、東京ドームでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との日本人頂上決戦に臨むプランも浮上していた。

しかし、関係者によれば「階級の上げ下げによる体への負担」が懸念され、ボール戦は見送られる方向で調整が進んでいるという。これにより、12月の試合はフェザー級ではなく、サウジアラビアで予定されているスーパーバンタム級の防衛戦となる可能性が高まった。

対戦相手としては、WBC同級1位のルイス・アルベルト・ロペス・ピカソや、IBF・WBO1位のサム・グッドマンらが候補に挙がっている。

この日程変更により、2025年5月に予定されている中谷潤人戦が、井上にとってスーパーバンタム級でのラストマッチとなる公算が大きくなった。その後は本格的にフェザー級へ転級し、日本人初の世界5階級制覇を目指すことになる。