【ボクシング】ドネア選手が2年ぶり復帰戦へ WBA世界バンタム級暫定王座決定戦で再起
元世界5階級制覇王者、ノニト・ドネア(42=フィリピン)が、約2年ぶりのリング復帰を果たす。復帰戦の舞台は、なんとWBA世界バンタム級暫定王座決定戦。
対戦相手は同級8位のアンドレス・カンポス(28=チリ)で、
試合は6月14日(日本時間15日)、
アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催される。
このビッグマッチは、1日に複数の海外メディアが一斉に報じた。
■異例の復帰劇、いきなりの世界戦
ドネアは2023年7月、WBC世界バンタム級王座決定戦でアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に判定負けを喫して以来、約2年のブランクがあった。しかし今年4月、WBAの世界ランキングに突如5位でランクイン。そして、いきなりの世界戦復帰が決まった。
対するカンポスも、5月度のランキングで急浮上。こちらもランキング入り直後の大舞台となる。
現在のWBAバンタム級は混戦状態。これまでの正規王者だった堤聖也(角海老宝石)は目の手術のため休養王者に認定され、暫定王者だったアントニオ・バルガス(米国)が正規王者に昇格。この動きにより、今回の暫定王座決定戦が実現する形となった。
■ドネアの戦績とキャリア
ドネアの戦績は42勝(28KO)8敗。バンタム級をはじめ5階級で世界王座を制覇してきた実績は、今も輝きを放つ。日本では“モンスター”井上尚弥(大橋)との2度の対戦が記憶に新しい。2019年11月の判定負け、そして2022年6月には2回TKOで敗れたが、いずれも注目を集めた世界戦だった。
一方のカンポスは17勝(6KO)2敗1分け。実績ではドネアに及ばないが、勢いある若手として侮れない存在だ。
ドネアにとって、キャリア晩年での再起戦はリスクと期待が入り混じる大勝負。果たして再び栄光をつかむことができるのか