山本由伸投手、ヤ軍の猛攻に沈むも「悔しさ糧に次戦へ」 今季最短3回2/3、苦しみのマウンド
2025.6.2
【©️Los Angeles Dodgers,】
ドジャースの山本由伸投手(26)が、日本時間2日に本拠地で行われたヤンキース戦に先発登板。メジャー移籍後初となる苦い内容に終わったものの、その胸の内には早くも次への戦いへの炎が宿っていた。
今季7勝目を目指した一戦。
立ち上がりから制球に苦しみ、メジャー自己ワーストタイの7安打を許し、3回2/3で4失点と試練のマウンドに。
防御率も1.97から2.39へと悪化し、シーズン4敗目を喫した。
試合後、報道陣の前に現れた山本は悔しさを噛みしめながらも、
冷静に自己分析を語った。
「立ち上がりからコントロールが定まらず、試合の中でも試行錯誤しながら投げていました。何球かは良いボールもありましたが、最後まで立て直せずに降板となってしまい、悔しい気持ちです」
1回には、不運も重なった。
味方の悪送球で先制点を献上し、自らのカバーも実らなかった。
3回にはライスに痛恨の2ランを浴び、流れを渡す形に。
それでも、度重なるピンチの中で要所を締める場面も見せ、
懸命に食い下がった姿勢はファンの心に残った。
降板を告げたロバーツ監督も、山本への信頼を強調する。
「今日はキレがなかったが、これまでチームを幾度となく救ってくれた存在。この結果は彼一人の責任ではなく、チームとして受け止めるべきもの」
試合中、ベンチで悔しげに天を仰いだ山本に、隣に座る大谷翔平が声をかけるシーンも。日本を代表する二人の絆と、次なる試合への静かな闘志が垣間見えた瞬間だった。
これもまた、メジャー1年目の通過点。エースへの階段を一歩ずつ上る山本の旅路は、まだ始まったばかりだ。