【ボクシング】ムンギア選手、ドーピング陽性反応も潔白を主張 「常にクリーンなアスリート」
【from Jaime Munguia official Instagram】
ボクシング・スーパーミドル級のハイメ・ムンギア(メキシコ)が、今月4日に行われたブルーノ・スラセ(フランス)との再戦後のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示していたことが明らかになった。これを受け、ムンギアは29日、自身の潔白を訴える声明を発表。
ムンギアはサウジアラビア・リヤドで行われた試合でスラセに3-0の判定勝ちを収めたが、その後の検査で、提供した「A検体」から外因性のテストステロン代謝物が検出された。これは、ボランティア反ドーピング機関(VADA)によってすべての関係者に通知されたと、ボクシング専門誌「リングマガジン」のウェブサイトが報じている。
今後「B検体」でも同様の陽性結果が出た場合、ムンギアは資格停止処分を受ける可能性があり、試合結果も無効とされる可能性がある。
ムンギアは自身のInstagramに投稿した声明で、「私はキャリアを通じて何度もドーピング検査を受けてきたが、一度も陽性だったことはない」と強調。
「この合宿中にも2回検査を受け、いずれも陰性だった。それだけに今回の通知には完全に驚いている」と語った。
さらに、「複数の専門家が汚染の原因はさまざまであると説明している。私は常にクリーンなアスリートであることを証明するため、過去、現在、未来を問わず、あらゆる検査に全面的に協力する用意がある」とした上で、「B検体の結果が出るまではこれ以上のコメントは控える」としている。
通算戦績は45勝2敗(35KO)、現在28歳のムンギアにとって、キャリアに大きな影を落としかねない問題だけに、今後の展開が注目される。
一方、対戦相手のスラセはリングマガジンに対し、「試合結果は即座に覆されるべきだ」と主張。
「俺は昨年12月にメキシコへ行き、ムンギアを正々堂々とノックアウトした。そして再戦の機会を与えたにもかかわらず、彼は公平な条件では俺に勝てないと分かっていた。結果がすぐに覆されることを信じている」と強い言葉で訴えた。