TUBE 前田亘輝さん、米国ビザ取得状況を報告 ハワイでのコンサート開催へ一歩前進
ハワイ公演直前に浮上した入国許可の課題
【TUBE 前田亘輝さん公式『X』より画像】
「TUBE」のボーカル・前田亘輝(60)が29日、自身のX(旧Twitter)アカウントを更新し、6月1日に米・ハワイで予定されている公演に向けた米国ビザの取得について「早ければ明日にでもビザが頂けるようです」と投稿し、進展を報告した。
この公演は、TUBE結成40周年を記念する「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2025.6.1 at Tom Moffatt Waikiki Shell Hawaii」と題されており、
ハワイへ観光も含めて渡米する日本人に、
ハワイ在住の富裕層を対象に、
数千人規模の来場が見込まれている。
TUBE前田さんは28日、X公式アカウントにて、「渡米に必要なビザの取得に向け、現地プロモーターの指示に従い、定められた期間・手続きに沿って数ヶ月間、準備・申請しておりましたが、本日現在、ビザの許可がおりておりません」と明かし、事前準備が行われていたものの、入国許可の最終承認が下りていない状況を説明した。
▪️法的な背景と問題点
米国での有償のライブパフォーマンスを行うためには、通常、Pビザ(興行・パフォーマンス目的)またはOビザ(卓越した能力を有する個人向け)の取得が必要とされている。これらのビザは一般的な観光ビザ(Bビザ)では代替できず、
就労目的が含まれる場合は、審査も厳格で申請から発給まで通常数週間から数ヶ月を要するのが通例だ。
バンド側は「現地プロモーターの指示に従った」としているが、アーティストビザに関する米国移民局(USCIS)や国務省の定めるプロセスは複雑で、申請書類の不備や、審査期間の見積もり違い、追加書類提出の要請が発生すると、スケジュールに大きな影響を及ぼすリスクがある。
また、大使館での面接後、ビザの発給に必要なパスポート返送を含む処理が完了しない限り、渡航は確定しない。今回のケースでも、公演のわずか3日前というタイミングで面接が行われており、日程管理上のリスクや、手続きの進行状況に関する説明責任が問われる可能性がある。
▪️今後のコンサート開催実現までの見通し
関係者によると、ビザが順調に発給された場合は予定通り6月1日の公演が実施される見込みだが、主催者側は「最終的な開催可否は5月30日(金)夕方に判断予定」としており、状況は予断を許さない。
現在もビザ発給を巡っては、アーティストやクリエイターに対する規制が厳格化する傾向にあり、特に短期間のイベントであっても十分な余裕を持った準備が求められる。音楽イベントの国際展開において、法的手続きとスケジューリングの精度が改めて問われる事例となった。