山本由伸投手、ミッジ襲来も動じず6勝目 大谷翔平が19号先頭打者弾で援護 ドジャース連敗ストップ

2025.5.27

【©️Los Angeles Dodgers】

 

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手(26)が、敵地クリーブランドでのインターリーグ初戦に先発登板。羽虫「ミッジ」が大量発生する異例のコンディションにも冷静に対応し、6回3安打2失点、7奪三振の力投で今季6勝目を挙げた。試合は7−2でドジャースが快勝。連敗は2でストップした。

 

▪️立ち上がりから冴える投球

初回、山本は快調な滑り出しを見せた。1番のクワンをスプリットで3球三振に仕留めると、2番・ネーラーも同じくスプリットで空振り三振。3番・ラミレスもカットボールで二ゴロに打ち取り、打者3人で初回を終えた。

 

▪️ピンチも冷静に切り抜ける

3回には四球と安打で無死一、二塁のピンチを背負うも、9番・ウィルソンの送りバントを山本自らが好捕。一塁ベースが空いていることを見逃さず、自らカバーして打者走者にタッチアウト。続く遊ゴロの間に1点を失うも、ネーラーを空振り三振に抑えて最少失点で切り抜けた。

さらに4回には味方の失策で再び走者を背負ったが、シュニーマンを153キロの外角速球で遊ゴロ併殺に打ち取り、流れを渡さなかった。

 

▪️羽虫襲来も集中力切らさず

6回にはラミレスに二塁打、マンザードに中前適時打を浴びて1点を失ったが、大崩れせずに役目を果たした。投球数は88球、最速は155キロを記録。3試合連続のクオリティースタートを達成し、防御率は1.97と依然としてナ・リーグ上位を維持している。

この日の試合では、クリーブランド特有の「ミッジ」と呼ばれる羽虫が大量発生。2007年のポストシーズンでは、当時ヤンキースのリリーフだったチェンバレンがこの虫の影響で暴投を重ね、失点を招いた因縁の地だ。しかし山本は冷静にマウンドを支配。「虫除けも効かないって言ってたので我慢しました」と振り返り、「子供の頃は虫が好きだったんですけど、今は嫌いですね」と苦笑いを見せた。

▪️大谷選手が先制19号、打線も援護

打線もエースの好投に応えた。初回、1番・大谷翔平選手が2試合連続となる19号ソロ本塁打を放ち、幸先良く先制。

2回にはパヘスが適時打、さらに5、6回にも着実に加点して、山本をしっかり援護した。

ドジャースはこれで連敗を2で止め、

ガーディアンズとのカード初戦を制した。