RISE宮本芽依が逆転で新女王に!師匠・山本美憂も涙の戴冠劇

2025.5.11

©️RISE

2025年5月11日、愛知・ポートメッセなごやで開催された「RISE Fire Ball Nagoya」にて、RISE QUEENミニフライ級タイトルマッチが行われ、挑戦者・宮本芽依(KRAZY BEE)が延長判定の末、小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)に劇的な逆転勝利を収めた。

 

▪️苦境からの逆転劇、激闘を制したのは挑戦者

セミファイナルで行われた第9試合は、現王者・小林愛理奈にとって初防衛戦だった。初回は互角の展開ながら、2Rで小林が左フックでダウンを奪い、流れは王者へ傾いた。

しかし、宮本はそこから驚異の粘りを見せる。3R以降は積極的に蹴りを織り交ぜながら攻勢を強め、小林に距離を与えずに手数で圧倒。4Rには右ストレートで小林を尻もちにさせる場面も見られた(公式にはスリップ判定)。5Rには両者が激しく打ち合い、観客を沸かせた。

本戦判定は1人が宮本、2人がドローとし延長戦へ突入。延長ラウンドでは手数で勝った宮本が、3-0の判定でベルトを奪取した。

▪️“美憂イズム”を体現、血まみれでも止まらぬ闘志

プロデビューから無敗で挑んだ宮本は、元総合格闘家の山本美憂を師に持つ。試合では豊富なボクシング経験を活かし、冷静かつ緻密な打撃戦を展開。延長では鼻血と口からの出血に染まりながらも、怯まず攻め続けた姿は観客の心を打った。

試合後、勝利の瞬間には大声を上げて号泣。セコンドの山本美憂も感極まり、リング下で涙を流した。

 

▪️王者・小林、敗戦にも胸を張る

一方、初防衛に失敗した小林はマイクを持ち、涙ながらにファンと関係者への感謝を口にした。

「たくさんの方々に支えられて王者になれました。私ひとりでは獲れなかったベルトです。小林選手(宮本)強かったです。でも、これからは私らしい“王者像”を見せていきたいと思います」

小林の通算戦績は13勝(4KO)4敗1分となった。

 

▪️宮本芽依、ベルトとともに証明した成長

アマチュア時代から無敗で駆け上がり、プロデビューからわずか5戦で挑戦権を得た宮本。今夜の逆転劇は、単なる勝利ではなく、彼女が“本物の王者”としてリングに立つ準備ができていたことの証明でもあった。

次なる防衛戦にも注目が集まる中、令和の女子キックシーンに新たな主役が誕生した。