映画『コナン』公開10日間で興収63.4億円突破 大型連休で興収100億円超えへ期待高まる

2025.4.28

【©︎2025青山剛昌/名探偵コナン製作委員会】

4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズ最新作、第28弾『名探偵コナン 隻眼の残像』が、公開から10日間で観客動員430万人、興行収入63.4億円を突破したことが28日に発表された。すでにシリーズ屈指のヒットスタートを切っている本作だが、ゴールデンウィーク(GW)本格化に伴い、さらなる興収の伸びが期待されている。

本作は公開初日、観客動員数69万人、興収10.5億円を記録し、前作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』比で109%と好発進。公開3日間で興収34.3億円、6日間で44.4億円、そして10日間で63.4億円と、着実に数字を積み上げている。これは前々作『黒鉄の魚影』(興収138.8億円/2023年)、前作『100万ドルの五稜星』(興収158億円/2024年)と続いたシリーズ最高記録更新に迫る勢いだ。

とくに今年は、GW期間中の全国的な天候にも恵まれ、家族連れや学生層を中心に劇場への動員がさらに増加する見込み。例年、GW後半にかけて一気に興収が伸びる傾向があり、関係者の間では「3年連続で興収100億円突破」への期待が一層高まっている。

さらに本作では、5月16日より全国8劇場で「発声可能やまびこ応援上映」、5月23日には「自動制御ペンライト演出付き応援上映」も順次開催予定。特別仕様のペンライトを持参すると、劇中のセリフや音楽、効果音に合わせてライトの色が変化し、まるで映画の世界に没入するかのような一体感を味わうことができる。ファン参加型のイベント効果もあり、リピーターの増加が興収の後押しになるとみられる。

『名探偵コナン 隻眼の残像』は、長野県の雪山を舞台に、長野県警の大和敢助と、眠りの小五郎こと毛利小五郎が、過去に封じられた記憶に迫る物語。雪崩事故、隻眼となった刑事、銃声――雪山で交錯する謎と記憶が、コナンたちを新たな事件へと導いていく。

大型連休の追い風を受け、今後の興収推移にも注目が集まる。