日本プロ野球界も話題の「魚雷バット」容認へ
▪️本日から国内使用解禁!NPBが即日容認を決定
【画像・(上)が魚雷バット、(下)メジャーで通常で使われていたバット】
プロ野球でついに新時代のバットが登場だ。4月11日、プロ野球規則委員会が都内で開催され、メジャーリーグで話題となっていた「魚雷バット(トルピードバット)」の使用を国内で即日認可することが決定された。12球団にはすでに通達が出され、選手は本日からこの新型バットを公式戦で使用できるようになる。
▪️野球規則に違反せず、公認シールで使用可能に
規則委員会では、魚雷バットが野球規則に抵触しないことを確認。今後、使用が許可されたバットには「公認シール」が貼られ、選手が安心して使用できる体制が整えられる。今回の判断内容は、5月に開かれる実行委員会でも報告される予定だ。
▪️すでに動き出すバットメーカーと選手たち
この動きを受けて、バットメーカーや選手たちも素早く反応。
愛知県のバットメーカー「HAKUSOU BAT JAPAN」は、
オリックスの広岡選手やソフトバンクの谷川原選手に試作品を提供済みだ。
同社代表の松本啓悟氏は「MLBで使われている魚雷バットを参考に製作した。
重心設計が非常に賢く、振り抜きやすい」と語る。
今後は選手一人ひとりに合わせた調整を行っていくという。
日本ハムの万波選手や阪神の梅野選手も、練習でこのバットを試用。
万波選手は「スムーズにバットが出てくる感覚がある」と初使用の印象を語っている。
SSK社は過去に魚雷型の金属バット「ウイングフライト」を発売し、
高校球児の間で大人気を博した実績があり、
今回の流れには自信をのぞかせている。
▪️「使えるなら使うべき」とNPBも前向き
NPB(日本野球機構)の中村勝彦事務局長は、今月7日に行われた実行委員会後に「使えるんだったら使った方がいい、という意見もあった」と前向きな姿勢を示しており、現場の期待感もうかがえる。
近年のプロ野球は「投高打低」の傾向が続いており、新型バットの登場によって本塁打数の増加など、打撃面での新たな変化が期待される。
▪️魚雷バットとは?
元マサチューセッツ工科大学(MIT)の物理学者で、昨シーズンまでヤンキースのアナリストを務めていたアーロン・リーンハート氏が開発。先端が細く、魚雷やボウリングピンのような形状をしているのが特徴。すでにヤンキースのボルピ、ゴールドシュミット、ウェルズらが使用し、本塁打数の増加につながったことから注目を集めていた。
▪️公認野球規則 第3.02条(抜粋)
「バットは滑らかな円柱状で、最大直径は2.61インチ(約6.6cm)、長さは42インチ(約106.7cm)以下でなければならない。
また、1本の木材から作られていることが必要である。
上記の野球規約をクリアして多くの新バットが
各メーカーより発売されることになりそうだ。