ボクシング井岡一翔選手が5月11日にWBA王者マルティネスに再挑戦
プロボクシングの元世界4階級制覇王者で、
WBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(36=志成)が、
5月11日に東京・大田区総合体育館で
WBAスーパーフライ級王者
フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に
再び挑戦することが、3月26日に発表された。
▪️初対決では判定負け、リベンジのチャンス
井岡は昨年7月7日、WBA王者としてIBF王者だったマルティネスと王座統一戦を行ったが、0-3の判定で敗北。
約5カ月後の大みそかに即再戦ダイレクト・リマッチが決定していたが、
マルティネスのインフルエンザ感染により試合は中止となった。
12月30日の試合中止会見で井岡は、
「やれるなら僕も戦いたい気持ちですし、それがベストだと思います」と再戦を熱望。マルティネス陣営も同様の希望を抱き、交渉が再開されていた。
▪️因縁の再戦で新たな記録に挑戦
今回の再戦は、昨年の「七夕決戦」での敗北、そしてその後の大みそかの試合中止という経緯を持つ「因縁のカード」となっている。
また、井岡がこの試合で世界王座を奪取すれば、36歳1カ月での王座獲得となり、元世界3階級制覇王者・長谷川穗積が保持する35歳9カ月の国内最年長王座奪取記録を更新することになる。
▪️戦術変更がカギを握る
昨年7月の初対決で、井岡はマルティネスの素早い連打に対応しきれず判定で敗北し、王座を失った。過去、井岡はフアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)、ドニー・ニエテス(フィリピン)、ジョシュア・フランコ(米国)とのリマッチを経験し、全勝している。今回の再戦では、王者マルティネスの攻撃力に対して、井岡がどのように戦術を変更し、挑むかが大きなポイントとなりそうだ。
なお、マルティネスは井岡との再戦を選び、指名試合を回避。
昨年中にIBFに王座を返上し、現在はWBA王座のみを保持している。