UFC313-“超新星”鶴屋怜がキャリア初黒星、激闘も得意の寝技に持ち込めず

2025.3.9

UFC313-“超新星”鶴屋怜がキャリア初黒星、激闘も得意の寝技に持ち込めず

【©️UFC】

 

2025年3月9日(日本時間)、米ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されたUFC313で、鶴屋怜(22歳、THE BLACKBELT JAPAN)はジョシュア・ヴァン(23歳、ミャンマー)とのフライ級バトルでキャリア初の敗北を喫した。

結果はフルマークの判定負け、3-0(三者ともに30-27)となり、

得意の寝技に持ち込むことができなかった。

 

▪️これまでの戦績と背景

鶴屋は戦績10勝(4KO・4一本)無敗の実力者で、

UFC契約を獲得する前に『Road to UFC Season 2』のトーナメントで優勝。

UFCデビュー戦では昨年6月にカルロス・ヘルナンデスを判定で下している。

一方、ヴァンは戦績12勝(6KO・2一本)2敗の元Fury FCフライ級王者で、

UFCでは5勝1敗の成績を収めており、この階級での強豪選手の1人。

 

▪️試合の流れ

1R、鶴屋はタックルを交えて前進し、ヴァンの攻撃に冷静に対応。

しかし、残り数秒でヴァンの右ハイを受けるも、

足をキャッチしてテイクダウンに成功。

その後、ヴァンはすぐに立ち上がる。

2R、鶴屋はケージ際で投げを狙い、ヴァンをテイクダウンするも、

すぐにヴァンは立ち上がり。

度重なるタックルで疲れが見え、ヴァンから強烈な右ストレートとヒザ蹴りを浴びる。

3R、鶴屋はスタンドでの打撃を応戦するものの、ヴァンが打撃で優位に。

鶴屋はシングルレッグで最後の力を振り絞りテイクダウンを狙うが、

ヴァンの巧妙な対応により失敗。

疲労が色濃くなる中、ヴァンの左フックで鶴屋はバランスを崩し、

最後には前蹴りを受けてタイムアップ。

最終的に、全てのジャッジが30-27でヴァンに軍配。

鶴屋は良い面を完全に封じられる形で初黒星を喫し、

今後の課題が浮き彫りになった試合だった。