アイルランドのボクサー、ジョン・クーニー選手がボクシング試合での負傷(脳内出血)で死去──

2025.2.9

アイルランドのボクサー、ジョン・クーニー選手が

ボクシングのタイトル戦での負傷(脳内出血)で死去──


【対戦したネイサン・ハウエルズ選手のInstagramより】

 

▪️28歳の若き王者に惜しみない哀悼の声

アイルランドのプロボクサー、ジョン・クーニー選手(28)が、

今月1日に行われた試合での負傷が原因で亡くなったことを、

プロモーターが8日に発表した。

この突然の悲劇に、ボクシング界やファンから多くの哀悼の声が寄せられている。

 

▪️脳内出血による急逝──王者の壮絶な最期

クーニー選手は、ケルティック・スーパーフェザー級タイトルの初防衛戦に臨み、

ネイサン・ハウエルズ選手と対戦。

激しい打ち合いの末、第9ラウンドでKO負けを喫した。

試合後、意識を失ったクーニー選手は緊急搬送され、

脳内出血と診断され集中治療室に入ったものの、

1週間にわたる治療の末、帰らぬ人となった。

クーニー選手のプロモーターは、家族を代表して次のように声明を発表。

「非常に残念ながら、1週間に及ぶ懸命な闘いの末、

ジョン・クーニーが息を引き取りました。

彼は大いに愛される息子であり、兄弟であり、パートナーでした。

その特別な存在を忘れることは決してありません。

安らかに眠れ、ジョン・ザ・キッド・クーニー。」

 

▪️栄光と試練のキャリア──若くして散った才能

クーニー選手は2023年11月にケルティック王者の座を勝ち取り一躍注目を浴びた。

しかし、その後、拳の負傷により1年間リングを離れることを余儀なくされ、

2024年10月に復帰したばかりだった。

今回の試合は、彼にとって約1年ぶりの大舞台であり、

再び世界のトップを目指す重要な一戦となっていた。

ボクシング界では、過酷なスポーツの特性上、

試合後に深刻な怪我を負うケースが後を絶たない。

クーニー選手の死は、

スポーツの安全性について改めて議論を呼ぶこととなりそうだ。

▪️広がる哀悼の声──ボクシング界が失った「希望の星」

タイトル戦の対戦相手であったネイサン・ハウエルズ選手も声明を発表し、

「ジョンは勇敢なファイターだった。彼とリングを共にできたことを誇りに思う。

彼の家族と友人に心から哀悼の意を表します」とコメントをした。

突然の悲劇によって、ボクシング界は一人の才能ある選手を失った。

しかし、彼の闘志と情熱は、

これからもファンや後進の選手たちの心に生き続けることだろう。

 

【ケルティックという地域タイトルの詳細について】

ケルティック・スーパーフェザー級タイトルは、

主にアイルランドやスコットランドなどの

ケルト文化圏に関連する地域タイトルである。

このタイトルは、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)が認定しており、

地域の有望なボクサーが

国内タイトルや国際タイトルへのステップアップとして

競う場となっている。