アイルランドのボクサー、ジョン・クーニー選手がボクシング試合での負傷(脳内出血)で死去──
アイルランドのボクサー、ジョン・クーニー選手が
ボクシングのタイトル戦での負傷(脳内出血)で死去──
【対戦したネイサン・ハウエルズ選手のInstagramより】
▪️28歳の若き王者に惜しみない哀悼の声
アイルランドのプロボクサー、ジョン・クーニー選手(28)が、
今月1日に行われた試合での負傷が原因で亡くなったことを、
プロモーターが8日に発表した。
この突然の悲劇に、ボクシング界やファンから多くの哀悼の声が寄せられている。
▪️脳内出血による急逝──王者の壮絶な最期
クーニー選手は、ケルティック・スーパーフェザー級タイトルの初防衛戦に臨み、
ネイサン・ハウエルズ選手と対戦。
激しい打ち合いの末、第9ラウンドでKO負けを喫した。
試合後、意識を失ったクーニー選手は緊急搬送され、
脳内出血と診断され集中治療室に入ったものの、
1週間にわたる治療の末、帰らぬ人となった。
クーニー選手のプロモーターは、家族を代表して次のように声明を発表。
「非常に残念ながら、1週間に及ぶ懸命な闘いの末、
ジョン・クーニーが息を引き取りました。
彼は大いに愛される息子であり、兄弟であり、パートナーでした。
その特別な存在を忘れることは決してありません。
安らかに眠れ、ジョン・ザ・キッド・クーニー。」
▪️栄光と試練のキャリア──若くして散った才能
クーニー選手は2023年11月にケルティック王者の座を勝ち取り一躍注目を浴びた。
しかし、その後、拳の負傷により1年間リングを離れることを余儀なくされ、
2024年10月に復帰したばかりだった。
今回の試合は、彼にとって約1年ぶりの大舞台であり、
再び世界のトップを目指す重要な一戦となっていた。
ボクシング界では、過酷なスポーツの特性上、
試合後に深刻な怪我を負うケースが後を絶たない。
クーニー選手の死は、
スポーツの安全性について改めて議論を呼ぶこととなりそうだ。
▪️広がる哀悼の声──ボクシング界が失った「希望の星」
タイトル戦の対戦相手であったネイサン・ハウエルズ選手も声明を発表し、
「ジョンは勇敢なファイターだった。彼とリングを共にできたことを誇りに思う。
彼の家族と友人に心から哀悼の意を表します」とコメントをした。
突然の悲劇によって、ボクシング界は一人の才能ある選手を失った。
しかし、彼の闘志と情熱は、
これからもファンや後進の選手たちの心に生き続けることだろう。
【ケルティックという地域タイトルの詳細について】
ケルティック・スーパーフェザー級タイトルは、
主にアイルランドやスコットランドなどの
ケルト文化圏に関連する地域タイトルである。
このタイトルは、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)が認定しており、
地域の有望なボクサーが
国内タイトルや国際タイトルへのステップアップとして
競う場となっている。