那須川天心選手 vs 井上拓真選手、宿命の一戦へ─1週間前計量を余裕クリア。火蓋は切って落とされた

2025.11.19

【©️WBC】

WBC世界バンタム級王座決定戦(11月24日/トヨタアリーナ東京)を目前に控え、挑戦者に名を連ねる那須川天心(帝拳)と井上拓真(大橋)が、世界戦特有の“7日前計量”を問題なくパスした。WBCが19日、両者の写真付きで公式発表した。


 

いよいよ運命のリングが近づくなか、公開されたのは体重の数字ではなく、選手の表情だ。主催団体WBCはあえて具体的な数値を伏せつつも「2人の戦士は規定を完璧に順守した」と強調。規定体重53.5キロに対し、7日前は“55.1キロ以下”が義務づけられるが、両者は危なげなく通過。むしろ戦いの準備が整いつつあることを印象づけた。

WBCは那須川天心選手について「キック界で名を轟かせ、プロ転向後はモロニー撃破で世界的評価を高めた」と紹介し、井上についても「世界統一王者・尚弥の弟であり、元WBA王者の実力者」と詳細に触れた。さらに、今回の試合を“日本ボクシング界が最も注目する一戦”と位置づけ、「那須川は世界的スターへの階段を登ろうとしており、井上拓真選手は再び王座の頂点へ返り咲くべく己を磨いてきた」と熱量高く伝えた。

両陣営のコンディションも上々だ。那須川は12日、WBO世界S・バンタム級14位のセレックス・カストロ(メキシコ)とのスパーリングでキレのある動きを披露。キックの天才からボクシングの本格派へ―その進化の速度を改めて証明した。

一方の井上拓真選手は18日、兄・尚弥が見守るなか大橋ジムで公開練習。

“兄の前で見せたスピードと集中力”は報道陣をうならせ、

練習後には自身のXに「全てにおいて仕上がった」と投稿。

背水の覚悟を漂わせた。

戦績は那須川が7戦全勝(2KO)。

井上は20勝(5KO)2敗。

無傷の新星か!? 経験と技で勝負する元王者か!?

日本ボクシング界の未来を占う一戦は、Prime Videoで独占ライブ配信される。