日本ボクシング界の熱き戦いPrime Video Boxing 11で世界が注目する3試合が激闘
2月24日、東京・有明アリーナで開催された『Prime Video Boxing 11』は、日本ボクシング界のトップファイターが集結し、大きな注目を集めるイベントとなった。この大会では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人、WBA世界バンタム級王者・堤聖也、そしてボクシング転向後も快進撃を続ける那須川天心が、それぞれ世界の強豪と対戦。
【3選手ともにSNSで勝利を報告投稿】
▪️中谷潤人、圧巻のKO劇! 王者の貫禄を見せつける
この日、メインイベントとして行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、王者・中谷潤人がメキシコの強打者ダビド・クエジャルと対戦。中谷は序盤から持ち前のフットワークを活かし、距離を支配。
ジャブでリズムを作りながら、時折鋭い左ストレートを繰り出し、
クエジャルにプレッシャーをかけ続けた。
中盤に入ると、クエジャルも果敢に前に出て反撃を試みたが、中谷の正確なカウンターがことごとくクリーンヒット。
迎えた終盤、ついに中谷の強烈な左ストレートが顔面を捉え、
クエジャルは自身キャリア初のダウン。
レフェリーが試合を止め、見事なKO勝利となった。
これにより、中谷は3度目の王座防衛に成功。
▪️堤聖也 vs 比嘉大吾、壮絶な殴り合いの末にドロー決着!
WBA世界バンタム級タイトルマッチでは、新王者・堤聖也が元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾との試合は、まさに激闘。
1ラウンドから両者は一歩も引かない打ち合いを展開し、
観客が熱狂。
中盤に、比嘉が強烈な左フックをヒットさせ、堤がバランスを崩しダウン。しかし、堤は冷静に立て直し、終盤には連打を浴びせて比嘉を後退させる場面を作るなど、一進一退の攻防が続いた。
最終ラウンドでは互いに渾身の力を振り絞り、壮絶な殴り合いを展開。
試合終了のゴングが鳴ると、会場からは惜しみない拍手が送られた。
判定の結果、3者とも「114-114」のドロー。
堤は辛くも王座防衛に成功しましたが、両者の激しい戦いぶりに「この試合こそ再戦すべき」との声も多く上がっている。
▪️那須川天心、元世界王者モロニーを圧倒! 判定勝利でボクシング転向後の成長を証明
キックボクシングからボクシングへと転向し、着実にキャリアを積み重ねる那須川天心。この日は元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニーと対戦し、ノンタイトルながらも重要な一戦となったと言える。
試合が始まると、那須川は持ち前のスピードと鋭いステップワークでモロニーを翻弄。ジャブを的確に打ち込みながら、モロニーの攻撃を巧みにかわし、試合をコントロール。
中盤になると、那須川はさらにギアを上げ、ボディへの強打の攻撃を織り交ぜながらコンビネーションを展開。
モロニーが後手に回る場面が多くなり、那須川のテクニックとスピードには対応しきれなくなる。
最終ラウンドまで集中を切らさなかった那須川は、
ポイントをしっかりと積み重ね、判定勝利。
▪️日本ボクシング界の未来を担うスターたちが躍動!
『Prime Video Boxing 11』は、
まさに日本ボクシング界の実力を世界に示す一夜となった。
特にメインの3試合すべてが激闘となり、
観客からは「神興行だった!」との声が多数。
中谷の圧倒的なKO劇、堤と比嘉の死闘、そして那須川の技術力の高さが際立った一夜は、日本ボクシング史に残る名興行と言えた。