早田ひなが女子シングルス3連覇を達成! パリ五輪後のケガを乗り越えた快挙
早田ひなが女子シングルス3連覇を達成! パリ五輪後のケガを乗り越えた快挙
【早田ひな選手/公式Xより】
2025年1月26日、
全日本卓球選手権大会女子シングルス決勝で、
早田ひな(日本生命/福岡)が張本美和(木下グループ/神奈川)を
ゲームカウント4-0で下し、見事なストレート勝利を収めた。
これにより、早田は石川佳純以来となる女子シングルス3連覇を達成。
早田はパリ五輪で負った左手のケガを抱えながらの参戦。
序盤戦では苦戦も見られましたが、試合を重ねるごとに調子を上げ、
見事に優勝を飾った。この勝利で早田は、
女子シングルスで4度目の栄冠を手にし、
日本卓球界のエースとしてその名を刻んだことになる。
注目の決勝戦、張本美和との2年連続対決
決勝の相手は、わずか16歳で快進撃を見せる張本美和。
ジュニアの部で3連覇を成し遂げている張本は、
一般の準決勝で伊藤美誠(スターツ/大阪)を圧倒的な内容で破り、
2年連続で早田との決勝に挑みことなる。
試合の立ち上がりこそ張本が勢いを見せ2点を先取したが、
早田はすぐに本領を発揮。
両ハンドの攻撃で9連続ポイントを奪い、
第1ゲームを11-3で先制。
ケガの影響で控えていたバックハンドを強打する場面も多く、
早田の勢いが止まらなかった。
第2ゲームでは、張本がツッツキで早田の強打を封じ込めようと試みたが、
ミドルでの突き合いで早田が上回り、5連続ポイントを含む攻撃で11-6とリードを広げる。
続く第3ゲームでは張本が一時4-1とリードしたが、
早田がチキータや粘り強いラリーで追いつき、13-11で逆転で3セット連続に。
後がない張本は第4ゲームでロングサーブを連発し5-2と再び先行するが、
早田は、ここでも勝負所のラリー戦で点を重ねて逆転し、
最終的には11-6でこのゲームも奪取。
2年連続で張本をストレートで下し、盤石で優勝した。
ケガを乗り越えた精神力と技術
大会序盤ではケガの影響が懸念されていたが、
試合を進める中で早田は復調。
特にバックハンドの復活と、攻守のバランスが光るプレーが目立った。
今大会では、実力者たちを次々に打ち破る姿が印象的で、
16歳の新星張本の挑戦を跳ね返す形となった。
早田の3連覇は、これまで
保原キヨ、星野美香、小山ちれ、平野早矢香、石川佳純といった
名選手たちが成し遂げてきた記録に肩を並べるもの。
彼女はまさに次世代の卓球界を牽引する存在として、
その名を歴史に刻んだ大会になった。
大会結果と早田の勝ち上がり
決勝戦のスコアは以下の通りです:
早田ひな 4-0 張本美和
11-3 / 11-6 / 13-11 / 11-6
早田ひなの勝ち上がりを振り返ると、その戦績の強さが際立ちます:
- 準決勝:早田ひな 4-0 大藤沙月(11-9 / 11-4 / 14-12 / 11-5)
- 準々決勝:早田ひな 4-1 芝田沙季(11-5 / 11-7 / 12-10 / 8-11 / 11-5)
- 6回戦:早田ひな 4-1 三村優果(11-6 / 11-9 / 11-6 / 9-11 / 15-13)
- 5回戦:早田ひな 4-2 面手凛(8-11 / 16-14 / 11-7 / 8-11 / 11-4 / 14-12)
- 4回戦:早田ひな 4-1 加藤亜実(11-9 / 11-9 / 8-11 / 11-5 / 11-4)