INTERVIEW
魔裟斗
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山本“kid”徳郁
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― こういう風に身体が落ち着いた状態になっているからこそ考えられることだと思うんですけど、今あの試合を振り返ってみたとき、あのローブローがなかったらもっと魔裟斗選手を追い詰めることができたと思いますか。
KID そうなんじゃないかなと思うけど。あの日は結構勢いに乗ってて、やられる前まではすごく調子がよかったからね。でも、まあ、そんなこと言ってても仕方がないから、これからの試合で同じヘマをしないようにしたいよね。
― 考えてみれば、プロデビューをしてから、眉のカットでTKOになった試合を除けば、これが初めての負けになるんですよね。あの試合で連勝記録がストップしてしまったわけですが、そのことについてはどう思っているんですか。
KID 別に、オレ自身そこまでこだわってないよ。つーか、いい経験をしたなって思ってる。だって、今回ので魔裟斗くんに勝っていたら、たぶんオレ相当調子に乗ってたんじゃないかな。だから、そういうのに歯止めをかけてくれてよかったと思ってますよ。
― なるほど。ということは、敗北という結果ではあるけど、非常に実りのある試合だったということですね。試合自体は楽しむことができましたか。
KID そうですね。楽しむっていうか、勉強になったところはたくさんありましたね。やっぱり、すごくいい経験だったな。
― 仮に、悔いが残る部分があったとしたらそれはどういうことでしょうか。
KID うーん、もう少しやりたかった、っていうことかな。判定で、あともう一ラウンドやらせてくれないかなって思ったんだけど、それはやっぱり無理だったみたい。いけると思ったんだけど。
― やはり、KID選手の中で判定には納得がいっていないんですか。
KID そういうわけじゃなくて。試合の判定に関しては、プロのジャッジが見て決めたことなんだからしょうがないことだと思うんだけど、自分の気持ちを言っちゃえば、正直やりやかったなっていうこと。だって、もう一ラウンドできたとしたら、勝つにせよ負けるにせよ、その分だけ自分の経験値が上がるっていうことでしょ? 
― そうかもしれません。では、もっと闘っていたかったということならば、再び魔裟斗選手と戦うというのは選択にないんですか。そういうこともなくはない話だと思うんですが。
KID そうッスね。やっぱりそういう気持ちはありますよ。ただ、自分自身にもっとK‐1ルールでの経験が必要だと思うんだよね。そういうのをもっとやっていって、立ちの試合に自信がついたらもう一回やってみたいかもね。今すぐ再戦したとしても、経験では魔裟斗くんの方が全然上だから、もう少し時間をかけて自分自身を強くしていきたいと思う。それで勝てるなと思ったら、もう一回やると思う。
― ということは、これからもK‐1ルールの試合をやっていくということですか。
KID もちろん。機会があればやりたい。オレ、あの試合までに一回しか試合をしてなかったからね。だから、今回負けたのはこの先のことを考えればよかったんじゃないかって思ってる。
― 二月にWORLD MAXのトーナメントが行われますが、そこにKID選手の参戦はあるのでしょうか。
KID ちゃんと練習をしなきゃ、ダメだよね(笑)。まあ、今の段階では参戦はないと思いますよ。ほら、この前うちに子供が生まれたから、当分はそっちの世話をしてやりたいんだよね。だから、二月くらいまではちょっと育児休暇を取りたい感じかも。奥さんにそういうのを任せっきりもマズいでしょ? だから、ここは親父がしっかりと世話をしてやんなきゃね。K‐1ルールに関しては、…いずれにせよ、もっとしっかり自信がついてからになるんじゃないかな。
― では、最後にKID選手の今年の抱負を聞かせてください。
KID やっぱり、もっと練習をして、経験もどんどん積んでいくっていうことかな。毎回、みんなが興奮するような熱い試合をしていきたいです。
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