―まずは、優勝おめでとうございます。 |
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レミー ありがとう。優勝できて凄くうれしかった。 |
―1日に3試合12R戦い疲れていませんか? |
レミー 昨夜はさすがに疲れていましたが、1日明けてほぼ回復しました。ただ、わき腹と肩に痛みがあるんですよ。外傷的なものは無く、見た目には大丈夫なのですが、すぐに練習は出来ないでしょうね。 |
―わき腹というのはボタ選手のパンチですか? |
レミー はい。そうですね。 |
―3試合を通して一番きつかったのはボタ選手のパンチですか? |
レミー 自分の中では決勝戦の武蔵選手が一番きつかったです。それは、2試合を終えて体へのダメージがある中で戦ったので、精神的にも肉体的にもきつかったという意味です。 |
―肩はどの試合中に痛めたのですか。 |
レミー 1試合目のホースト選手との試合で痛めてしまいました。殴りあったときに、肩捻ったようです。その試合中に痛みに堪えながら、パンチを振りまわしてしまった。だから、その後の試合もパンチを打つのに影響がありました。その痛みをこらえて、さらに決勝は延長含めて5Rの戦いでしたから一番きつかったのは武蔵戦と言えるでしょう。 |
審判団のジャッジについて |
―この度の2004年WORLD GP大会での判定のことを少しお聞かせ下さい。ジャッジについてどう思われていますか?不満はありますか。 |
―3ラウンド終わって優勝だという認識はあったということですか? |
レミー やはり3ラウンド終わった時点で延長ということを聞いて、「えっ?」とは正直思いましたが、しょうがない4ラウンド目も戦うしかないなと気持ちを切り替えました。4ラウンド目は武蔵選手より自分のほうが勝っているなと思っていたが、また延長といわれて「どうゆうことだ?」と自分ではジャッジに対して疑心暗鬼になっていた。それなので5ラウンドはKOでしか勝てないのではないかと思いました。さらに言うならば、延長でKO勝利できなかったらアウェーの洗礼を受け、武蔵選手が勝ってしまうのではないかと心配はありました。 |
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ホースト戦での事実 |
―話を少し戻しますが、第一試合のホースト戦のときに少し緊張しているように見えたのですが。 |
レミー 正直に言うとかなり緊張していました。やはり2003年度での僕の優勝はホーストが居なかったからだと自国オランダでも非常に多くのメディアからパッシングを受けましたから。また、ホースト選手からも同じ発言が出ていたので、名実供にこの試合の結果で、僕のK-1での位置づけがハッキリする事での重圧はありました。更に、今年の3月に試合が決まっていたのですけど、背中の怪我でキャンセルしなければならなかった時に「逃げた」と言われ、非常に不愉快な気持ちになった。ホースト選手の名を聞くとそのような様々な出来事が頭を過ぎってしまいますね。
いつかちゃんと戦わなければならないと思っていたので決勝の抽選を行った際にホースト選手との対戦が決まったときにやはり優勝している選手ですし、絶対に勝ってみせるという強い意欲が生まれました。事実上の決勝戦ともいわれていたので、そのこともプレッシャーでした。 |
―ホースト戦の時に、負けない試合を展開しているホースト選手とKOを狙っているレミー選手が対照的に見えたのですが、それはご自分でも感じていましたか? |
レミー その通りですね。ホースト選手は、自分が3ポイントとったらむこうは4ポイントとる。そういう戦い方をしてきました。しかしエンターテイメントとして考えたときにお客さんが何を望んでいるか、KOを期待しているのではないかと考えていました。できるかできないかは別として試合の中では常にKOを狙っていきました。自分は頑張ったけれども、緊張からいつもどうりな動きができなかった。そういった状況下であったにせよ、KOできなかったのは非常に残念です。
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―今回の大会において、試合前から体調が悪いような気がしましたが、そのようなことは無かったですか。
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レミー コンディションに関しては今まで以上の出来だった。2004年の優勝のためにこれまでにないほど猛練習をしたし、モチベーションも高かった。ただ、先ほど指摘があったように緊張していたせいでそう見えたかもしれない。 |
執拗なまでのボディー攻撃 |
―準決勝第二試合のボタ戦も非常に過酷な戦いでしたよね。試合を振り返り、具体的な感想をお願いします。 |
レミー ボタ選手との試合も1R・2R終了時の段階では、間違いなく僕がポイントで劣勢だったと思う。元ボクシングチャンピオンのボディーへのパンチはとてもヘビーなものでした。あのボディー攻撃で少し動きが止まってしまったのは事実ですね。ただ、1R2Rと左キックの攻撃を重点的においていたので、右からの攻撃を有効なものにするための布石を投じていたのは事実です。最後数十秒で行でうでうで張からいつもどうりな動きができなかった。その、その布石がボタ選手の左ガードを下げさせ右側へ意識を持っていったことで、顔面へのガードに隙が生まれ、勝機に繋がったのだと思います。最後でハイキックでダウンをとれてよかったです。アレが無ければ自分は負けていたかもしれないですね。 |
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