"俺以外のヒーローはいらない"
魔裟斗インタビュー!

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"標的はK-1ヒーローの中にあり"
山本"KID"徳郁インタビュー!

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― では、肝心な試合のことについてお話を聞かせてください。年末の試合で闘うことになったKID選手ですが、魔裟斗選手にとって彼の印象というのはどういったものなんでしょうか?
魔裟斗 まず、うるさいよね。
― あとは?
魔裟斗 意外といいヤツですよ。やさしい面も持ってるし。子供好きなんですよね。そういうところは特にそう思いますよね。でも、そのくらいかな。
― 先日の試合後、KID選手が魔裟斗選手に宣戦布告したわけじゃないですか。あのときはどのような心境でしたか? 多少ムッとしたんじゃないですか?
魔裟斗 いや、そんなことないですよ。ただ、「この人、本当に勝てると思ってそんなこと言ってんのかな?」とは思いましたけどね。俺、あのとき、思わずそのせいでニヤリとしちゃったんですよ(笑)。でも、自分の方から試合を申し込んできたのに、「本当に向こう(魔裟斗選手)は試合をしてくれるのかね?」みたいな雰囲気だったのは、どんなもんかなとは思いましたね。KID選手の方は、どんなことを言ってるんですかね?
― ちょうどさっき(この魔裟斗選手は、KID選手のインタビューと同じ日に行われた)KID選手のインタビューをしてきたんですけど、「俺が勝つ」と宣言していました。ただ、練習している気配はなかったですね。
魔裟斗 魔裟斗 KID選手はあんまり練習をする気ないんでしょ、神の子だから(笑)。
― そういうわけではないとは思うんですけれどね。ここ数日風邪をこじらせていたみたいでしたよ。
魔裟斗 へえ、そうなんですか。
― さて、そのKID選手との年末試合が正式に決定されることとなりました。そこで一昨日(十月二十五日)、魔裟斗選手の大阪で「彼(KID選手)のパンチは喰わない。ローキックでつぶしていくか、それともパンチでKOを狙っていくか、いずれにせよどちらかを選んでいく」というコメントを残されたと思うのですが、それに対してKID選手は、「パンチがあたらないということであれば、自分が得意とするオープンフィンガーグローブでやってもらいたい。俺なら、素手でもいい」ということを言いました。ある種、年末に向けてファンを盛り上げるためのコメントとも取れなくはないのですが、魔裟斗選手はそれに対してどのようなことを思われていますか?
魔裟斗 まあ、俺は自分のことを「K‐1の代表」だと思って、プライドを持ってやってますからね。自分からわざわざオープンフィンガーをつけることはないですね。もし、オープンフィンガーをつけてやりたいんだったら、それに見合う相手とやればいいじゃないですか。そもそも、この試合は俺にとって何のメリットもないところでこの試合を受けているんだから、挑戦者がわざわざ俺の土俵に着てまでそんなことは言うな、っていう感じですよ。
― なるほど。また魔裟斗選手は、コメントの中で「楽な相手」というような表現も使われていますよね。それは年始の予定を考慮して体力を残しておきたいということなんですか?
魔裟斗 っていうか、試合が終わったすぐあとに、俺は仕事入れてますから(笑)。
― 十二月三十一日にですか? その日に?
魔裟斗 はい、その日です。ファンの子たちと交流イベントがあるんですよ。そのために東京から大阪にみんなを呼んでますからね。
― 本当ですか? それはすごい(笑)。
魔裟斗 バス・ツアーを俺が企画したんです。楽な相手と闘って、試合を早く終わらせたいっていうのはそういう理由なんですよ。ファンに会いに行かなくちゃいけないのに、ダメージが残ってちゃいけませんからね。
― そうですか、そういった事情があったんですね(笑)。そういえば、魔裟斗選手のファンというのは、女性が比率的に多いじゃないですか。でも、これだけ女性ファンが多いと、男性から妬まれることって多いんじゃないんですか? そういうことについてはどのように感じてらっしゃいますか?
魔裟斗 いやあ、いいことじゃないですか。俺はずっと妬まれてたいですよ。
― 妬まれてたい、ですか! さすがですね。
魔裟斗 当たり前ですよ(笑)。
― では、普段の生活のことをお聞きしたいんですけど、毎日試合に向けて何かしてらっしゃることはあるんですか?
魔裟斗 いや、まだ試合モードっていうわけじゃないんですよね。
― ということは、まだ私生活のサイクルも変わってないんですね。
魔裟斗 そうですね。
― いつくらいのタイミングで、スイッチを入れて試合モードになるんですか。具体的に教えてください。
魔裟斗 うーん、伊原会長の興行(TAITANS)が終わったらですね。
― となると、もう少し時間があるんですね。TAITANSといえば、今回のヘビー級の勝者のひとりとなったガオグライ選手が出場されていますよね。魔裟斗選手は、そのようなヘビー級の試合を観るようなことはあるんですか?
魔裟斗 観るには観ますよ。自分とは関係のないところで行われている試合なんで、一ファンとして、何も考えないで楽しんでます。
― 十二月八日にK‐1GPが行われますけど、誰が勝ち上がってくると思いますか?
魔裟斗 一番好きな選手は、外国人選手ではアーネスト・ホースト選手なんですよ。だから、ホースト選手じゃないかな? 同じ日本人選手で、プライベートで仲がいい武蔵選手には当然がんばってほしいですけどね。
― 今回の八人の出場者の中で気になる選手はいますか?
魔裟斗 そうですね、マイティ・モー選手は楽しみです。どこまで行ってくれるのか期待してますよ。あとは、ガオグライ選手。七〇キロ台しかないのにイグナショフ選手に勝っちゃいましたからね。
― ええ、確かに楽しみです。最近の格闘界の中のタイ人選手の目ざましい活躍には本当に僕自身も驚かされていますよ。タイ人と言えば、魔裟斗選手からチャンピオンの座を奪ったブアカーオ選手もそうですよね。彼のことを少しお聞きしたいんですけど、本当は年末の試合どうだったんですか? 試合を組んでほしかったんじゃないですか?
魔裟斗 いや、やりたくなかったですね。
― きっぱり言うんですね(笑)。「年末なのにベッドの上はいやだ」ってチャンピオンの会見のときにおっしゃってましたけど、そういうことなんですか?
魔裟斗 ベッドの上には行かないですよ、俺は。あれはたまたま表現として言っただけなんで。けど、ブアカーオ選手はやっぱりすごい選手なんですよ。試合をやるとなると、相当な神経を使いますからね。大変な試合ですし、いろんなことを考え込んじゃうんです。だから年末はやりたくはないだけです。
― つまり、その試合に使うエネルギーは、次のチャンピオンになる機会まで温存しておきたいっていうことですよね。最近の身体の調子はいかがなんですか?
魔裟斗 まあ、ぼちぼちですよね。
― 魔裟斗選手の場合、いつも睡眠は平均してどのくらい取られるんですか?
魔裟斗 七時間くらいですね。
― 熟睡できるタイプの人ですか?
魔裟斗 そうですね。
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