"俺以外のヒーローはいらない"
魔裟斗インタビュー!

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"標的はK-1ヒーローの中にあり"
山本"KID"徳郁インタビュー!

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― そうなんですか。須藤選手っていえば、同じ総合の選手ですよね。やっぱり、一緒に試合をしたいとかっていう気持ちが正直あるんじゃないですか。
KID 確かにやってみたい気持ちはありますよね。でも、二人ともK‐1の中の総合っていうものを盛り上げないといけない人間ですからね。とりあえず、今のところはやる気はないですね。お互いを潰し合っても意味がないし。
― では、ちょっとK‐1から話が飛んでしまうんですけど、例えばPRIDEの方で五味選手という同世代のファイターがいるじゃないですか。彼みたいなタイプと試合をしてみたいとは思いませんか。
KID うーん、どうなんですかね。
― もちろん、団体の枠があるんで、興行の垣根を越えるということは現状では難しいことだとは思うんですよ。ただ、さっき話に出た須藤選手なんかは、一方で五味選手との付き合いもあるようなんですね。それで、話の上だけでそういうことを考えた場合、お互いと闘う機会があるというのは面白いよねというような話をしていたことがあったんですよ。もちろん、そんなカードがもし可能だったら、ファンは大喜びですよね。二人とも殴り合うタイプのファイターですから相性もいいでしょうしね。熱くなる試合をしてくれるんじゃないかなと思うんですよ。
KID 確かに、そうですよね。機会があればもちろんやってみたいですね。
― KID選手の練習についてお聞きしたいんですが、元義理のお兄さんで、試合時のセコンドも努められているエンセンさんからは、今も指導を受けているんですか?
KID まあ、寝技ぐらいですかね。それもたまにあるだけですよ。今は東京から埼玉に家を引っ越しちゃったんで、そんなに会えないんですよ。
― ということは、お姉さんの方も近くに住んでいらっしゃらないわけですよね。KID選手の方からお姉さんに連絡を取るということはあるんですか? 
KID たまにありますよ。
― そうなんですか。兄弟の仲いいんですね。
KID まあ、普通ですよ。
 ― 十代の頃はどうでした?
KID うーん、ケンカばっかりしてましたね。でも、今はもうお互い大人ですからね。普通に話をするくらいはしますよ。
― どんな話をするんですか。
KID ほとんど格闘技関連の話ですよ。それとか、……俺、どんな話してるんだっけ。
― 例えば「○○っていう映画を観た」とか「○○っていうタレントが面白い」とか、そういった話はされないんですか?
KID そういうのは、全然話さないですね。
― ということは、格闘技絡みの真剣な話ばっかりですか。「あの時は、ああすればよかったんじゃないのか」みたいな。
KID それもないですね。「最近、どうしてるの?」「ちゃんと練習やってんの?」みたいな感じですよ。でも、それもたまにですよね。
― 例えば、お姉さんと妹さんが困ったときに「こういうことがあったんだけど、どうしよう」というような相談事のようなものは持ちかけられないんですか。
KID ああ、それは絶対にないですね。……んー、いつも何話してるっけな。逆に、そちらは兄弟はいらっしゃらないんですか。
― 僕には妹がいますね。
KID 例えば、今日何話したかなんて覚えてらっしゃいますか?
― 全然覚えてないです(笑)。
KID でしょ(笑)? そういうもんですって。仲は特別悪くはないけど、そこまで話すことなんてないんですよ。そうじゃないですか。
― そうかもしれないですね。
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