| ― 延長第二ラウンドという長い試合が終わり、結果としては残念な形になってしまいました。では、試合に関して詳しいお話をお聞かせください。まず、ブアカーオ選手にはどのような印象を持たれましたか？
|
 |
| 武田 そうですね、やっぱりテクニックはあったように思います。力はそうでもなかったように思ったんですけれど、技術的な面、特に離れ際とか組み際の処理がうまかったですね。でも、キックに関しては速くも重くもなかったんです。だから、反対に、どういう風に攻め立てるのか自分の中で迷いすぎたところがちょっとあったんですよね。 |
| ― 試合中、だいぶ右腕に左ミドルを受けていたようですが、ダメージは大丈夫ですか？
|
| 武田 うーん、今の段階ではちょっとわからないですね。これから病院に行くので、そこでちゃんとレントゲンを撮ってこようと思います。
|
| ― ローキックがブアカーオ選手に足に何発が入っていましたが、武田選手自身、手ごたえを感じられていたんじゃないでしょうか？
|
| 武田 ええ、インローというか、相手の左ミドルに合わせたキックが当たっていましたね。彼、試合の後も足を引きずっていたんですよ。けど、ブアカーオ選手がローで倒れないのは最初からわかっていたんです。だから、僕のイメージとしては、そこから下に意識を持っていってパンチで攻めていきたかった。でも、ちゃんと防御をしていましたし、実際は難しかったですね。一発ぐらいですかね、うまく入ったのは。その他にもいいのがあったんですけど、あとは全部ダメでした。
|
| ― 技術的なところで他に印象深かったことはどのようなことでしょうか？ |
| 武田 首相撲です。組んでしまえばそれほどではないんですけど、ブアカーオ選手は組み際、離れ際の技術で逃げてしまうんです。その部分は今までやってきたタイ人よりも全然うまかった。そのあたりの対応は、また勉強しなきゃいけないなと思いました。 |
| ― ダウンは相打ちのような感じでしたが、実際はどうだったのでしょう？
|
 |
| 武田 僕、結構打たれていましたからね。その勢いで倒れてしまったんです。アゴがちょっと上がっていましたし、その隙を衝かれてしまいました。 |
| ― そのときのダメージはありましたか？ w |
| 武田 全然ないですよ。その後すぐに反撃しようと思っていたくらいですから。でも、僕の意識がしっかりしているということはブアカーオ選手もわかっていたと思うんですよ。だから、あの後はあまり組もうとしてこなかったですよね。
|
| ― 十一月に試合が控えてると思いますが、今現在はどのように考えていますか？ |
| 武田 いやあ、無理ですよ。今回も九月に試合があって、そこから一ヶ月で試合したんです。けど、やっぱりキツかったですから。さすがに連戦は慣れているんですけどね。十一月、もし出れるようでしたら精一杯がんばりますけど、今の段階ではあまり考えたくないですね。特に、今日と明日ぐらいはゆっくりしたい。 |
| ― 今日はお疲れのところをありがとうございました。 |
