■ K-1WORLD MAX
2004世界王者決定戦
@10.13.2004

+須藤元気

+山本"KID"徳郁

+小比類巻貴之

+武田幸三

+安廣一哉

+大野崇

+小次郎





― まずは勝利おめでとうございます。
小比類巻 ありがとうございます。ただ、まだまだ、試合で出せる部分がいっぱいあったんですけど、それが半分くらいしか出せなかったって感じですね。それにKOで倒せなかったのは悔しいです。色々な人からいい試合だったとメールや電話をいただくのですが、自分的にはみんなが言ってくれる以上に良くなかった。
―  調子は良かったですか?
小比類巻 出来は70%ぐらいですかね。
― ヒザのバリエーションを多く練習してきたんですか?
小比類巻 7パターンあるうちの3パターンしか使えなかった。本当に悔しいですね。
― ザンビディスとクラウスだったらどっちが強かったですか?
小比類巻 間違いなくクラウスです。まず、ローキックを打った際にクラウスは効いてる風には見せず、逆に向かってくるところが精神的強さを感じました。試合の中で、駆け引きが巧いですね。
― ブアカーオとは再戦したいですか?
小比類巻 はい。でも、再戦を希望しても、すぐに実現するとは考えにくいので、これから戦う相手を全て倒して、連勝街道を突き進みブアカーオに挑みたいです。
― 今のMAXで活躍している日本人選手についてはどう思いますか?
小比類巻 今の選手の中には、試合で十あるうちの3も実力を出せない選手もいれば、3しか実力の無い選手が十に見られている状況があると思います! この世界はどんなことあれ結果がすべてなんですよ。色んな選手がいるなと今回の大会であらためて実感しました。
 ― ご自分の戦術についてはどのように思いますか?
小比類巻 今までは、己との戦いがテーマに掲げていたんですが、今回の試合から、相手の力をどれだけ出させずに勝つかという一つ上のランクの試合運びを心がけましたね。駄目だといいながらも多少は出来たと言えると思いますね。
― いかに、自分の土俵で戦うかというのをテーマにしてきたといえるのでしょうか?
小比類巻 言い換えれば、そういったことにつながるでしょうね。とにかく、今は戦いたくて戦いたくてしょうがないですよ。自分の強さが証明できていると、試合に勝つごとに実感しているんで。
― その充実感は、K―1 MAX・JAPAN大会で武田選手に勝ち、優勝したあたりからですか?それとも、K―1 MAX2004トーナメントの時ですかね?
小比類巻 やはり武田選手との試合で飛びヒザで倒した事が、今の自分にとってはKeyになったのかもしれないですね。経験値が人間を大きくするんです。自分が一番強くて狩りをする側にいて、他の選手が獲物に見えてしょうがないんですよ。次はどいつを喰ってやろうかなって。
― 多くのK―1 MAXファンにもトップクラスに小比類巻がいると認めさせましたよね。
小比類巻 そうですね。今回は試合前の環境が整っていて、いい練習できたんのも勝利を呼び込んだんだとも思います。支援していただいた方々には本当に感謝してます。
― 話がもどりますが、あの飛びヒザ蹴りに必殺技を命名したらどうですか? 「かめはめ波」や聖闘士星矢の紫龍が放つ「盧山昇竜波」みたいなカッコイイのがいいですね!
小比類巻 なんか、いい技名ないですかね(笑)?
― そうですねぇ〜! たとえば、ドラゴン・クラッシュとか! ドラゴン・ツイスターなんてどうですか!?
小比類巻 はぁっはぁっはぁ〜(笑)。
― 試合もめでたく勝ち、少しは休息をとると思いますが、どのように過ごすのですか?
小比類巻 明日から、実家に1週間ほど帰ります。もちろん、青森でも練習できる環境はあるんで練習はしますけど。家でゆっくりしますよ。あとは、山に行って紅葉を見たいですね。近場にすごく綺麗な場所があるんです。
― 紅葉いいですね。心身ともにゆっくり故郷で休んでください。本日は忙しい中ありがとうございました。
小比類巻 こちらこそ、ありがとうございました。
(C)モッツ出版

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