■衝撃!ハッスルを知らない!
アントニオ猪木
スペシャルインタビュー!
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■“WE ARE ALL ONE”
須藤元気インタビュー!
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― 実はこの間、ちょうど編集長が五味さんのインタビューをしたばかりなんですよ。須藤さん、五味さんと仲いいらしいですね。
須藤 そうッスねえ、仲いいですよ。
― それで、その際に五味さんから須藤さん宛に伝言を預かりまして。えーっと、読みますよ。「最近、元ちゃん、芸能活動がいそがしいみたいで、連絡が取れません。心配してます」と……。
須藤 ああ、最近へこんでるみたいですからねえ、五味(笑)。でも、五味の方が試合ばっかで忙しいんですよ。二ヶ月に一回やってますから。やっぱり、そういうときには誘っちゃいけないかな、と思って。
― 友達同士で遊びに行くことなんてあるんですか?
須藤 基本的には、格闘家同士で遊びに行くことはないんですよ。ほとんど遊んだことないんじゃないかな。
― じゃあ、地元の友達とかで?
須藤 だいたい格闘家とは関係ない普通の友達と遊びますね。
― 五味さんの話の『芸能活動』って、もしかして例の映画の撮影のことですか?
須藤 ええ。『フライ、ダディ、フライ』です。ちょうど撮り終わった感じなんですよ。
― どのくらい撮っていたんですか?
須藤 七月いっぱいくらい、ですねえ。
 ― どんな役だったんですか?
須藤 悪役です(笑)。自分の演じた男がある女子高生をボコボコに殴って、その父親が怒って復讐を企てるっていう話です。その父親役が堤真一さんで、その人に味方するケンカの達人が岡田准一さん(V6)。それで最終的に、自分と岡田さんが対決するっていう……。
―純粋な悪役っていうと、実は僕、昨日の夜に『凶器の桜(須藤元気、映画デビュー作)』をもう一度観直してきたんですよ(笑)。あのときの『小菅信也』っていうやさしい面を持ち合わせながらも最強にキレてるキャラクター、みたいな感じとは違うんですね。
須藤 そうですねえ。まあ、あのときは純粋な『悪役』っていうわけじゃないですからね。
― なるほど。その映画の話もそうですけど、須藤さんって、格闘家だけじゃなくって、いろんな方面の作品づくりに興味がありそうですよね。たしか、大学でもアートをやっていたとか。
須藤 いや、作品づくりの方面は、たまたまアメリカに留学してた頃に興味があって専攻していただけなんですよ。だから、そこまで、何かつくろう!っていう気持ちはないんです。今は、『戦う』っていうパフォーマンスを通して、アート的なものができればな、と思うだけですよ。
― やっぱり、大学では、試合で見るダンス・パフォーマンス的なことを中心にされてたんですか?
須藤 いや、ダンス、っていうわけじゃないんですよ。アート全般ですよね。まんべんなくやったという感じですね。
―絵画の勉強、ですか?
須藤 はい。まあ、主にデザインが好きでしたね。けど、もうほんとにヘタクソですよ(笑)。
― アメリカで格闘技の練習をしながら大学でアートをやられてたっていうことなんですけど、すごい興味深いんですよね。須藤さんは、アートと格闘技の両立『芸武両道』を目指されてるとか。
須藤 まあ、アメリカには、格闘技がメインで留学したんですよ。その一方で、アート関係にもすごい興味があった。それで、どうせ学校に行くのなら、語学学校とかに行くよりも興味のある方向に行こうと思ったんです。それで、アートで学んだことが格闘技に活きればすごく面白いことができるんじゃないかな、と思ったんですね。まあ、自分の身体にいくつかタトゥーがあるんですけど、それも全部自分がデザインしたんですよ。もちろん、入場パフォーマンスとかファイトスタイルとか、やはり『マーシャル・アーツ』ということだけありますから、そういうところにも活きてますよね。そういったところでたくさん取り込んでいるんですよね。
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